AffinityDesignerでラクスルに名刺を入稿した話

  /   Comments

夫「名刺きれそうだから増刷してくれない?」
そんなわけで、AffinityDesignerで入稿データを作ってみました。

Affinity Designerでは入稿データを作れない?#

Twitterで「AffinityDesignerで入稿したいけど日本式のトンボが作れない」という声をよく目にします。
「AffinityDesignerのトンボは塗り足しにかかっていないから大丈夫」「問題なく印刷できた」「断ち切り線がわかればいいから西洋式でかまわない」ということなのらしいですが、実際のところどうなのでしょうか。
私は業務で使っているわけではありません。現在印刷所を使うのは夫の名刺くらいです。

さすがに夫の個人情報を晒すのもアレなので、ダミー用にストック素材から名刺デザインをお借りして作成の流れをレポートします。
今回お借りした素材は記事の最後に紹介しています。

今回利用した印刷所について#

数年前から夫の名刺印刷にはラクスルさんを利用しています。

Illustrator → CorelDrawとソフトを変えて利用してきて、それまでラクスル提供のAIテンプレートを使用して問題なく入稿データを作成できていました。
今回もそうしようと思ったのですが…。

ガイドが表示されない#

テンプレートを開いてみると、塗り足しやマージンのガイド、入稿時の注意などが書かれた部分がごっそり消えています。

AffinityDesignerだと.ai同梱のPDFを表示してるので、消えたのではなくAIファイルの「テンプレートレイヤー(印刷時には表示されないデータ)」はPDFに出力されていないのです。
CorelDrawだとネイティブファイルが読めていたので気づきませんでした。(AIのテンプレートレイヤーはCorelDrawでは通常レイヤーとして表示され、印刷オプションが外れる)

ちなみに本来Illustratorで表示されるのはこんな画面です。

文章がないのは問題ないしトンボはあるけど、塗り足し枠作って揃えるのめんどくさいし、ずれたら困りますね。

テンプレートは使わず最初からAffinityDesignerで作ってみる#

新規ファイルから作ることにしました。
まずはドキュメント設定。塗り足しとマージンもここで設定します。

  • 用紙設定を「カスタム」に
  • 名刺の用紙サイズは91mm * 55mm
  • DPIは300~400
  • カラーはCMYK(Japan Color 2001 Coated)
  • マージンを含める(3mm)
  • 断ち切り(塗り足し)を含める(3mm)
  • 最後に「ページプリセットを作成」ボタンを押す

「プリセットを作成」はボタンを押した時点で保存されます。「作成するぞ~」って押してから設定するつもりでいると保存されてないから注意!最後に押しましょう。

この状態で作成するとこのような画面が表示されます。

設定した用紙サイズのキャンバスに、外側に3mmの塗り足し、内側に3mmのマージンができていますね。断ち切りのオブジェクトは塗り足しまで作り、文字やロゴはマージンの内側に納めましょう。
断ち切りとマージンが表示されない時は、「表示メニュー」から表示にチェックを入れます。

これで準備ができました。データを作っていきます。

ストックイラストから名刺デザインを借りて配置#

今回はイラストACからダミー用にデータをお借りしました。PDFファイルが同梱されていたのでAffinityDesignerで問題なく開くことができました。
開けない場合はこちらの記事を参照して下さい。(XD使うか諦めるか二択)

Adobe XDは2020年から「ローカルコンピュータに保存」は有料版のみになりました。
無料の場合は、クラウドに保存してからローカルにダウンロードすることになります。ひと手間増えるけど使うことはできますよ。

塗り足し部分がない場合#

今回お借りしたデータは用紙サイズぴったりで、塗り足し部分がありませんでした。
オブジェクトの端のノードを引っ張って、形が崩れないように調整しながら断ち切り線まで引っ張ります。

複雑な形状だとちょっとノード引っ張るだけってわけにはいかないので、それっぽく作り直す必要がありますね。

テキストは「カーブに変換」!#

名刺に文字入れをする際、入稿時にはすべてアウトライン化(テキストではなく、境界線と塗りだけのデータにする)必要があります。
テキストオブジェクトはすべて「カーブに変換」しましょう。
入稿用にファイルを別名保存しておくと後から変更しやすいですよ。

PDFに書き出す#

データができたら.afdesignで保存したあと、ファイル→書き出しからPDFに書き出します。
まずプリセットから「PDF/X-1a:2003」を選択(大事)して、「その他…」から詳細設定を行います。

「切り抜きマーク」をオンにするとPDFに書き出す時にトンボがつきます。
カラーバーとか登録マークとかよくわからんけど全部盛ってみる。よくわからんけど…。

※追記! カーブに変換しなくてOK!#

PDFに書き出す場合に「曲線のテキスト」オプションを選択するとPDF書き出し時に自動でアウトライン化してくれることがわかりました。
これ翻訳がおかしいですね。気づかなかった…。

なんか見たことないマークついた#

エクスポートしたPDFを表示してみる。

なんか私の知ってるトンボとちがう…。大丈夫なのかしら。大丈夫なはず!

入稿!#

できたデータをラクスルに入稿します。まず商品購入してからマイページでデータ入稿。作成したファイルをアップロードします。
オペレーターチェックではなくスピードデータチェック?にします。アップロードすると即時に印刷結果のプレビューを画面に表示してくれ、セルフチェックが可能です。
最後にモックアップをクルクルして遊べるよ!(データチェックです)
結果はこちら!

ぜんっっぜん大丈夫!問題なし!

流石に怖いのでここでこのファイルを下げて本番データでチェックして入稿を無事終えました。
AffinityDesignerのトンボでも大丈夫!自分で塗り足し線やマージンを描いたりしなくていいから楽でした!

今回お借りした素材について#

今回はイラストACにてシルバーブレッドさんの名刺テンプレートをお借りしました。
セットでたくさんかっこいいデザインテンプレートが入っていてどれにしようか迷いました。ありがとうございました!